ぶどうの収穫が近くなる9月中旬になると秋の風物詩モストとシュトルムがホイリゲやぶどう畑の仮設小屋に並びます。
モストとはワインになる前の搾りたてぶどう果汁100%で、シュトルムはモストが醗酵し始め、アルコール分を含んだにごり酒を指します。
新酒が解禁になる11月11日まではこの時期だけ味わえるモストとシュトルムでホイリゲはにぎわいます。
さっそく灯りのついたホイリゲを訪問しました。
まずは必ず立ち寄るビーグラーさんのホイリゲにお邪魔しました。オーナーご夫妻始め、先代オーナーのおじいちゃんが笑顔でむかえてくれ、さっそく2008年のモストを味わいました。透明感のあるグリーンは新茶を想像させてくれます。香りはまるで新緑の森にいるようで一口味わうと確かに新茶に似た繊細で澄んだ味わい、そしてほのかなぶどうの香りがしました。
普段は炭酸水とともに提供されるモストですが、搾りたてモストはその繊細さを味わうためにストレートがおすすめです。
次にラウワーさんでは、学生らしき男性が本を読みながら、コーヒーを味わっていました。エプロン姿が似合うラウワーさんのおばあちゃんにモストをお願いし、私たちもベンチで味わいました。やや濃いグリーンのモストは、炭酸水割りが似合います。庭の緑とモストの緑が調和して印象的でした。
今度はBioの醸造家のホイリゲを訪問しました。入り口を入ると棚作りのぶどうがあり、グンポルツキルヘンでは珍しい風景でした。中に進んでいくと、今日収穫してきたのでしょうか?バケツいっぱいのぶどうや桃がテーブルにおかれています。オーナーのめがねを掛けたおじさんはぶどうも桃も召し上がれとすすめてくれます。ここは赤・白の自家製モストがあるというので、さっそくいただきました。コップに注がれるモストは甘いぶどうの香りが漂い、どちらもノンフィルターで、今まで飲んだモストの風情とは異なっていました。さっそく飲んでみるとぶどうそのものの味わいと香りが広がり、濃厚ぶどう果汁100%の白ぶどうとここでは珍しい赤ぶどうのモストが味わえました。
これらのモストにはオーナーおすすめの黒パンにバターをぬったシンプルなおつまみがとても相性よくおいしく貴重な発見ができました。
3軒のホイリゲで搾りたてのモストを味わった後、収穫前のブドウ畑をしばらく歩き、今度はオーストリアの旗がたなびく仮設モスト小屋にたどり着きました。この期間限定モスト小屋はモスト・シュトルムと自家製ハンバーグやゼメルパンが並びます。ブドウ畑に囲まれたテーブル席で味わうモストは甘い草の香り、味わいが印象的です。バーデン方面から自転車で駆けつけて、シュトルムを1杯飲んで走り去る若者や、犬の散歩途中に立ち寄る中年の夫婦がモストを楽しむ姿とさまざまです。
ブドウ収穫前のモスト&シュトルムの祭りは11月に迫った新酒解禁が待ち遠しいオーストリアの人たちの楽しい一大イベントです。
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