ベルギー醸造所紀行_第3回:ヴァンティーム・マトノ

ローデンバッハ(Rodenbach)醸造所ツアーに行きました。 ブルージュから30分ほど電車に乗り西フランダースの中心都市ルーセラーレ(Roselare)にあります。ルーセラーレの駅は近代的・機能的な駅で野球スタジアムのような雰囲気でした。駅からローデンバッハの矢印の看板を目印に歩いていると閑静な住宅街の中に突如お城のような建物が見えてきました。

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琥珀色のレンガ造りのローデンバッハ醸造所の入り口を入ると創設者アレキサンダー・ローデンバッハの銅像があります。
ローデンバッハの歴史は19世紀に始まります。アレキサンダー・ローデンバッハは一族で醸造を始めました。醸造所を買収し、西フランダース特有の赤ビールを造り続けています。この赤ビールはオーク樽で熟成させるというまるで赤ワインのような造りで、英国で、ブレンド技術を取得しました。今日の伝統的なローデンバッハの誕生です。
1986年には創設150周年をむかえ、近年ではパーム(palm)グループの傘下に入り、ビール造りの哲学を継承されています。

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広報スタッフによる見学ツアーが始まりました。
あらかじめ予約をした人々が集まります。最初は醸造所内スクリーンにてコーヒーを飲みながらプロモーションビデオ上映会が始まりました。
次に中の展示室ツアーへ。ビールでは不可欠な製麦についてのパネルが絵のように張り出されています。オランダ語・フランス語・英語ととても解りやすいパネルでした。

奥へ進むとローデンバッハの個性を引き出すオーク樽熟成室へ到着しました。まるでワイナリーを訪問している感覚で、大きなオーク樽が数え切れない程あります。樽の赤い帯がローデンバッハカラーで、醸造所のこだわりを感じました。こちらの醸造所では樽職人が常駐し、なんと樽から作られているとか。以前訪れたカリフォルニアワイナリー・フェッツァーも自社の樽を使用していたけど、樽工場を持つのはかなりハイコストのためワイナリーでもほとんどありません。ローデンバッハ伝統ビール造りの哲学がますます気になります。樽内の構造なども見学しました。
展示室をでて、醸造所内の庭を見学。建物外観のパネルもあり、建築設計に興味のある人も必見です。特にレンガ使いの色あわせが上手く一枚のニットを着ているようです。

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見学のあとはローデンバッハカフェにて、試飲をしました。
洒落た木造の空間のスクリーンにはローデンバッハがおいしそうに映しだされています。ローデンバッハクラッシック(Rodenbach Classic)の生樽(日本未入荷)は色は美しい琥珀色で、爽やかな甘み・ややサワーな味わいで、のどを潤してくれます。クリームチーズ・モッツレラチーズに季節の果物と楽しみたいビールですね。
次にローデンバッハ グランクリュ(Rodenbach Grand Cru)。2年間オーク樽熟成のビールは重厚な味わいの中に甘酸っぱさがマッチしまるでヴィンテージバルサミコのような印象です。個性豊かな味わいはベルギービール通に愛されています。健康増進・ビール煮込み・季節の野菜+甘味噌かけ・ブルーチーズなどとあわせたいビールです。
最後にレッドバッハ(Red bach)。 ローデンバッハにさくらんぼをブレンドしたカクテル感覚のビールです。スタウト瓶になっていて、栓抜き入らずで、キャップの柄がさくらんぼのアートになっていて、いろいろな柄が楽しめます。アルコールも3.5%と低く、スイーツと合わせたいビールです。シャンパグラスに入れ、昼下がりに楽しむのもよいですね。
食前酒〜食後酒スタイルが楽しめるローデンバッハビールを発見したツアーでした。(次回に続く)

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