ベルギー醸造所紀行_第2回:ヴァンティーム・マトノ

今回は、真殿がベルギービールファンになるきっかけでもあるヒューガルデンが醸造されている「デ・クライス醸造所」を訪ねてきました。元祖ホワイトビールとも言える「ヒューガルデン・ホワイト(Hoegaarden White)」は、ホワイントビールのジャンルでは75%のシェアを誇り、ベルギーを始め50カ国に輸出されている人気のビールです。

写真

ベルギーブラッセル中央駅から電車で約1時間、ティーネン駅(TIENEN)からタクシーに乗り、醸造所でツアーに申し込みました。醸造所にはベルギー国内はもとより、オランダ、イタリアからも大勢の人たちが集まっていました。敷地内には19世紀から続く裕福な農家の屋敷を改装したカフェレストラン「カウテルホフ(kouterhof)」があり、ベルギ−料理やヒューガルデンを使った名物料理「ムール貝のヒューガルデン蒸し」をはじめ、「ヒューガルデン・ホワイト」、「禁断の果実」、「ヒューガルデン・グランクリュ」、醸造所限定ビールなどがリストされています。また家族連れも多いためデザートも充実。パフェやアイスクリームなど、お子様がきても楽しいメニュー構成になっています。

私も蔵元ビールを飲もうと、ツアー開始を待ちきれずに本場のヒューガルデンを楽しみ、その後醸造所案内担当の方より、デ・クライス醸造所の歴史や、ヒューガルデン村へのこだわりなどについて説明を受けました。村の醸造の歴史は西暦1000年代前半にさかのぼります。村のミネラル豊富な水がビール造りに適しており、人口2000人に対し過去最大で35の醸造所があった時期もありました。その後酒税の引き上げ等により徐々に減少、そして1957年に閉鎖された最後の醸造所の設備一式を、牛乳屋だったピエール・セリス氏が1965年に買い取り「デ・クライス(僧院・修道院)醸造所」を設立。念願のホワイトビール造りに着手しました。1985年には火事で一部が消滅しましたが、インタブリュー社に吸収合併され今日に至っています。

写真

写真

さて、いよいよツアーが始まります。醸造所内には原材料に使われるオレンジピール・コリアンダーなどが植えられたガーデンがあり、香りなどを確認することができます。 パネルで醸造過程を閲覧した後、工場内のビール醸造工程を見学。上面発酵で造られるヒューガルデンは、原材料にミネラル豊富な水、大麦モルト、小麦、ホップ、コリアンダー、オレンジピール(オレンジの皮)を使用。完璧な温度管理により発酵し、一切ろ過・過熱を行わず、2次発酵用の酵母、シュガーを加え、樽内発酵が行われ熟成されます。淡い雪のような色になっているのは、生きた酵母をそのまま樽詰めしているためです。

一通り見学した後、フレッシュ&フルーティーな出来立てのヒューガルデン・ホワイト生を試飲しました。蔵元内で飲むヒューガルデン・ホワイト生は、蜜のような淡くにごった黄色で、新鮮な野菜・オレンジピール・ミネラル香を思わせるさわやかな香りと同時に、花のようなチャーミングな香りが口中に広がり、至福の時間でした。 敷地内のショップではグッズも充実。ヒューガルデンのおいしさを再認識しながら帰路に着きました。(次回に続く)

写真

[ 最新のベルギー醸造所紀行に戻る ]